2008/02/04 | - 第14回バイオイブニングカフェ『食品の香気成分〜「フレーバー」の分析・評価と食品開発への応用〜』を開催しました。(2月1日)
18:30より当施設会議室にて、『食品の香気成分〜「フレーバー」の分析・評価と食品開発への応用〜』と題して、熊本県立大学環境共生学部 白土英樹准教授にお話して頂きました。
食品は、生命や健康を維持する働きと同時に、生理的・心理的充足感を与える働きも持っているため、食品は何よりも先ず美味しくなくてはならないとし、この美味しさにもっとも深く係わっているのが、五感の中で最も敏感である直接的な香り(フレーバー)である。その香気分析の問題点(@香気成分の分子量が小さく、揮発性成分の組成が複雑かつ多い。Aガスクロなどの検出器での感知が難しい。B品質因子としての香りを分析データによって解析する場合は、人間による官能評価結果との連動が必要。それには熟練した専門家と分析データとの対比が重要。C香りを評価する言葉と香りの関連性を明らかにする必要あり。など)、試料調整方法(@迅速に試料を調整し、高い濃縮物を作成。A減圧蒸留法やヘッドスペースガス分析法(人が実際のにおいをかぐのに近い条件を有している)などにて抽出を行う。)、やデコポンの揮発性成分の抗酸化性について、ご紹介していただきました。
その後、30分程度、バイオ関連の研究者や企業等の方々約35名が集い、香りを落とさず長期保存する方法、香りの官能試験のやり方などについて意見交換を行いました。
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